妊娠→中期スクリーニングテストまで

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私が31才の時、妊娠した。
待望の妊娠だったから、夫と一緒に大喜び!
つわりもそんなに重くなくて、順調に妊娠期間は過ぎていった。

私は、エステサロンを経営して7年。
お店は順調だったけど、妊娠してもそれなりに出勤してた。仕事が好きだったこともあるけど、何より人に任すのが得意じゃなくて、全てを自分で管理&コントロールしたかったから。

そんな私は出産に大きな不安を持っていた。
出産や子育ては、色々とコントロール出来ないことも多いから。もちろん心配性の私は、出産する病院も何かあっても大丈夫な大学病院を選んだ。

妊娠中のそんな不安を少しでも取り去るべく、特殊な病院で初期胎児スクリーニングテストを受けたりもした。初期胎児スクリーニングテストとは、血液検査と胎児をエコーで見て、代表的な染色体異常がないか、調べる検査。

本当は99%の確率で分かる検査が受けたかったんだけど、それは35才以上じゃないとダメだったから、96%の確率で分かるって言う検査をうけた。
もちろん任意の検査だから実費。けっこう高いけど、安心代だと思っていた。周りの人には考えすぎって言われてたけどね。

初期胎児スクリーニングテストは、問題なし。2万分の1の確率で染色体異常の子が生まれる、という診断をもらった。要はほぼ大丈夫ってこと。ホッとした。

その後も妊娠期間は順調に過ぎて、妊娠5ヶ月。
いつもの診察も問題なしの太鼓判を押されてたけど、まだ胎児の性別判定が出てなかった。
初期スクリーニングの時に『中期スクリーニングテストもあるので、良かったらどうぞ』と言われていて、胎児の性別判定ついでに受けようかなって、軽い気持ちで受けにいった。

そこで判明した胎児の異常、脳に膿疱があるってこと。膿疱とは、水風船みたいな袋。それが大脳の真ん中らへんにあるって言われた。

次の日すぐに元々通ってる大学病院で診察、MRI撮ってもらって、お腹の小さな胎児の脳を撮影してもらった。そこでの診断は、脳梁欠損。脳梁とは左右の脳を繋いでいる神経の束の事。「嚢胞より、まずいのでは!?」と思った。

お医者さんいわく、
嚢胞も脳梁欠損もけっこうある(100人に1人くらい)ことで、多くの人は気づかずに普通に暮らしている。これだけの事で妊娠を中断するのはどうかと思う。
とのこと。

私の質問「障害が出る確率は何パーセントくらいですか?そして出た時の重さは?」には
障害が出る確率は10%くらい、出たとしても軽い。と回答。

今思えば、先生の軽いと私の軽いは大きく違っていたし、先生もまさか10万分の1が出るなんて思ってなかったのだろう。
万に一つよりも、確率が低かったしね(笑)

この時は本当に悩んだ。
妊娠すると「どんな子でも、絶対に育てる!」と思える人もいるだろうが、私はそういう人間じゃないから初期も中期もテストを受けている訳で。。。

夫や実母には妊娠継続を求められた。彼らは私よりも全てにおいて、優しいのである。

沢山悩んで、悩んで、結果産むことにした。
もし今回諦めても、次回また何かあるかもしれないし、そもそも次回がないかもしれないし
とか
生んで障害があった場合は、早めにリタイアして地元に引っ込もう
とか
そもそも、自分のこのコントロールしたい癖を何とかしたいのに、妊娠のリスクさえもコントロールしようとするのはいかがなものか、など
そんな事を考えてた。