皆、痛みを抱えて生きている

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『なんでこんなに苦しい思いをしなくてはならないのだろう』道行く親子連れを見ては、悲しい思いをしていたけど、また少し心の変化が。

この苦しみから逃れる方法をネットで検索していたら、ある障害児のお父さんのインタビューに行き着いた。

http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ8D33X4J8DUBQU003.html

このページの文末で、そのお父さんが書いた詩が載っているが、とても心を動かされた。

私は元々、嫌な環境からは移動し、適正のある環境にいれば幸せになれる。嫌な環境をどうにか出来ず、そこに甘んじてるのは怠慢だと考えていた。それが出来ないのは弱い人で自分は違う、とも。




でも、この詞を読んで、今だからわかる。
私は今まで、ただただ幸運だったのだ。
その幸運が万人に与えられてると思い、他者の痛みや苦しみを軽んじてきたのだ。

『わたしがなんでこんな苦しい思いを』と考えてるが、人生においては本当は皆が何かしらの苦しみ、悲しみ、痛みを抱えて生きているのだ。

私が羨ましいと思う、道行く親子連れも、私には解らない苦しみや悲しみを抱えているかもしれない。

もし昔の私みたいな幸運の中にいる人でも、明日のこと、一年後、一生の事はわからない。むしろ、一生幸運の中のみで終える人の方がまれじゃないだろうか。

皆が苦しんでるだろうから、自分が苦しいのが大丈夫なわけじゃないけど、少なくとも『なんで私だけが』という思いは薄れてきた。それだけでも、とても楽になった。

また詩に書いてある【私の代わりに】という考え方も目から鱗だった。もしかしたら、天国であーちゃんが神様にお願いして、私の代わりに障害を引き受けてくれたのかもしれない。本当は障害を持つのは私だったのかもしれない。

あーちゃんを生んだことで生まれた、悩み、苦しみ、喜び、楽しみ、気付き。まだまだ始まったばかりです。